Sparkling!
第30章 dear【 N 】
(〜相葉version〜)
ある日の5人での収録の日。
珍しく前室に一番乗りだった俺はある違和感を感じた。
静かすぎる…
そのうち賑やかになるだろうとゲームを始める。
すると、誰かが前室のドアをノックした。
「はい?」
ドアを開けると、髪をキチンと整え、銀縁の眼鏡をかけ黒の燕尾服に身を包んだ翔さんが立っていた。
翔「二宮さま、御前様がお呼びです。」
「はい?」
『御前様』…?(←嫌な予感)
翔「どうぞ、こちらへ。」
「は、はあ…」
執事もどきの翔さんの後に続いててくてく歩き出す。
どこ行くんだろ?
確か、相葉さんのドラマだと貴族愛用のテントとかに案内されるパターンだよな?
でも、謎解きじゃないんだしどっかに部屋でも用意してんのかな?
すると翔さん、ある部屋の前に止まりドアをノック。
翔「失礼します、御前様、二宮さまをお連れしました。」
翔さんはドアを開け「どうぞ」と俺に向かって恭しく頭を下げた。
釣られて俺もペコペコしながらドアをくぐる。
すると、あの、例のご立派な籐椅子に腰かけ、
その左手にスーツ姿のJ、
ちょっと笑えるけどメイド服を着、化粧までしたりーだーを従えた、
貴族・相葉さんがそこにいた。