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Sparkling!

第30章 dear【 N 】



雅「ようこそ、二宮くん。まあ、かけたまえ。」



『かけたまえ』?(←若干イラっとしている。)



テーブルの向かいにあるパイプ椅子(←笑)を指し示す。



あの、ドラマで見るたすきを肩から斜めにかけ、(←注・多分、たすきとは言わない。)



白のパツパツのズボンを履いている相葉さん。



俺は貴族・相葉雅紀に言われるまま、パイプ椅子に座った。



雅「大野。」


智「はい。」


雅「二宮くんに美味しい紅茶を淹れて差し上げて。」


智「かしまりました。」


執事・櫻井翔と同じく、恭しく頭を下げ部屋を出ていくメイド・大野智。



「………。」



大野さん、メイド姿、なかなかイケてますね?



雅「松本、お前は大野がお茶を持ってくるまで二宮くんの肩でも揉んでやれ。」


潤「はい。」



は?



指をパキパキ鳴らしながらこちらに向かって歩いてくるJ。



ちょっちょっちょっ!!



こっ、殺される!!



Jは、俺の背後に回り、肩に手を置くと、



肩が砕けそうなくらいの力でゴリゴリと揉みだした。



雅「どうですか二宮くん、ウチの松本のマッサージは。気持ちいいでしょ?」


「………。」(←痛すぎて声が出ない。)



目の前で優雅に葉巻を咥えながら悠然と微笑む貴族さま。



雅「松本、お前のマッサージは最高だそうだ。」









こっこっ、このバカ御前!!(←涙目)



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