Sparkling!
第30章 dear【 N 】
あれ?そう言えば…?
「すいません、貴族さま。メイドの大野さん、遅くないっすか?」
雅「言われてみれば…。あれ?櫻井もいない…。松本、ちょっと様子を見てきてくれ。」
潤「はい。」
やはりJも、他の2人と示し合わせたような丁寧なお辞儀をし、
部屋を出ていった。
雅「時に二宮くん。」
「な、何ですか?」
雅「もうすぐ誕生日だそうだね?」
葉巻を口から離し、すぅーっと煙を吐き出す相葉さん。
「ええ。そのはずですけど?」
雅「何歳になるんだい?」
「は?ああ、年齢はアナタの1コ下ですけど?」
雅「そうでしたか?これは失敬。顔立ちが若く見えたので。」
「あ…そうっすか。」
…なりきってんなあ。(汗)
普段なら、『失敬』なんて難しい言葉(←笑)、使わないもんなあ。
雅「………」
「………」
…遅い。
雅「…遅いな?何やってんだ?3人とも。」
「あの…貴族さま。差し出がましいとは思いますが…」
雅「うん?何?」
思わず素が出てしまっている相葉さんに笑いを堪えながらも、
一応提案してみた。
「雑事はおやりにならない、って知った上での提案なんですけど…?」
雅「うんうん。」(←最早役作りを忘れている。)
「自分で見てきたらいいんじゃない?」