Sparkling!
第30章 dear【 N 】
椅子から立ち上がって、おっかしいな?とか、独り言を言いながら部屋を出ていく相葉さん。
相葉さん、だから、役、忘れてる、ってば!
しばらくして、隣の部屋から何やら賑やかな声が。
もしかして、みんな、隣にいるの?
そーっと部屋から出て、
その声が漏れ聞こえる部屋のドアの前で聞き耳を立てた。
すると、その部屋から揉めてるっぽい声が聞こえてくる。
やっぱり…
静かにドアを開け覗いてみると、
口をモゴモゴ動かしながら談笑する執事とメイド、
そして、二人を呼びに行った運転手のJまでが。
雅「もー、3人とも何やってんの!!お茶してる場合じゃないでしょ?にの、待たせてんだから!」
智「え〜、だって、このチーズケーキ絶品なんだも〜ん♪」
ねー?と顔を見合わせるメイド・大野と執事・櫻井。
雅「だから、って、にのにあげるケーキ食べちゃダメでしょ!?」
潤「にの、ここに呼んだらいいんじゃない?」
翔「そーそー。こんな小芝居やらなくてもさ、みんなでワイワイやろうぜ!?」
雅「それじゃ、にののバースデー、っていうスペシャル感なくなっちゃうじゃん?」
…………。
「貴族さまのおっしゃる通りですよ?主役の俺をほっぱらかして何やってんですか?皆さん。」