Sparkling!
第30章 dear【 N 】
翔「あっ…」
潤「やべ…」
俺の姿を見て、口に含んでいるものを慌ててお茶で流し込む2人。
そんな中、未だもごもごと口を動かしているメイド・大野智の手からケーキを奪い取り、
代わりに紅茶の入ったカップを手渡す。
「すいません、とっとと食って、とっとと俺にもお茶淹れていただけませんかね?」
りーだーはお茶を飲みながら俺の顔を見て無言で頷いた。
「あと、アナタ方のご主人さまにも淹れて差し上げてください。お待ちかねですから。」
すると、どこから持ち込んだのか知らないけど、めちゃくちゃ豪華なティーカップにティーバッグ(←笑)を入れ、ソイツにポットのお湯を注ぎ込んだ。
翔「大変申し訳ございませんでした。どうぞ、お召し上がり下さいませ。」
と、執事・櫻井翔が深々と頭を下げている後ろで、
智「相葉ちゃん、ごめんね?」
などと言って、貴族・相葉雅紀にフツーにお茶を出しているメイド・大野智。
…ま、いっか。
潤「ね、これ、今、食うの?」
と、白い、大きな箱を携え部屋に入ってくる運転手兼ボディーガード・松本潤。
それ、って、まさか…
翔「でも、もう食ってる時間ねぇな…」
智「ちゃちゃっと切り分けてみんなで持ち帰ろ?」
そんなことより、このでかいの、って?
雅「せっかくみんなで食べようと思って用意したのに。このバースデーケーキ…」
…やっぱり(汗)