Sparkling!
第30章 dear【 N 】
「今年は甘いもの控える、って言ってなかったっけ?」
翔「そこはさあ、ほら、にののバースデーだし、ねぇ?」
潤「スペシャル感欲しいんなら、さ?」
智「これぐらいは許されるよね〜♪」
いや、まあ、それはそうですけど…
にしたって、ケーキのこのサイズ感…
ウェディングケーキじゃないんだから…。
智「あれ?ショートケーキもあったんだ?」
翔「えっ!?マジで?」
さっき食べたチーズケーキの入っていた箱を覗き込む執事とメイド。
智「ねーねー翔ちゃん、食べようよ?」
翔「えー!?どうしよっかなあ?」
あまりにケーキが美味しかったせいなのか、女子化してしまったオジサンたち(←笑)。
小首を傾げ見つめ合う。
違和感が無さすぎてちょっとコワイんすけど…
じゃ、なくて、こんなデカイケーキ、誰が食うの?
潤「じゃ、さ、ケーキにろうそく立てて、にのに消してもらって、各自分けて持ってく、ってのはどう?」
智「やった♪また、ケーキが食べられる。」
そんななか、
1人、捨てられた子犬のような可哀想な(←笑)眼差しでこちらを見る男と目が合った。
そして、一言、
雅「にの、もしかして迷惑だった?」
いや……改まって、そう聞かれると………。