Sparkling!
第31章 俺のアモーレ (M × A)
雅紀side
潤「な、何?」
「へっ?べ、別に?何でもない!」
そんな至近距離で松潤と目が合ったもんだから、
心臓があり得ないぐらいにばくばくして口から出てきそうだった。
潤「…ごめん、ちょっと手、離して?」
「え?あ、ごめん、痛かった?」
潤「じゃ、なくて、本当の女の子ならともかく、姫だっこが出来なくて…」
「へっ?」
さっき、女子だから、足広げて座るな、とか言ってたくせに?
誰のせいでこうなったと思ってんだよ!?
「俺、帰る。」
ホントは歩くのも少し辛かったけど、
松潤と一緒にいるよりははるかにマシだ。
痛む足に鞭打って、車から降りて歩き出す。
潤「ちょ、ま、待って…」
でも、そこは慣れない靴。筋肉痛な足。
松潤に追い付かれて手首を捕まれてしまう。
潤「ごめん。謝るよ?」
「………。」
松潤は、俺の目の前で背を向け、しゃがんだ。
潤「おぶるぐらいなら出来るかも知れないし?」
「そっ!?そこまで言ってないし!!」
潤「じゃ、どうすればいい?」
「どう、って…」
そんなこと、俺に聞かれたって…。
潤「あ、分かった。こうしよう。」
松潤は、俺の肩を担ぐと、再び助手席に座らせた。
な、何?一体?
潤「俺んち行こ?」