Sparkling!
第31章 俺のアモーレ (M × A)
潤side
び、びっくりした…
いくら相葉さんだ、って知ってても、あんな近い距離からガン見されたら、
いくらなんでもびっくりするだろが!
無言でエレベーターのボタンを押し、
無言で2人で乗り込む。
乗り込んですぐ、相葉さんは俺から素早く離れて壁に凭れかかって大きく息を吐いた。
慣れない女装に疲れてるのか、
天を仰ぎ見るように顔を上向け目を閉じた。
「疲れた?」
そのままの状態でこくりと頷く相葉さん。
雅「スネ毛も剃っちゃってるからなんかへーんな感じ。それにかゆいし…」
と、長いスカートの裾を少しだけ捲り足を擦る。
「………」(←釘付け)
ご丁寧に、ストッキングまで履いてくれていて、
大野さんが言う通り、足だけ見てたらやっぱ女の子にしか見えない。でも…。
雅「あ〜もうやだっ!!これ、脱ぎたい!」
「えっ!?」
ぬ、脱ぐ…って?(←何故か過剰反応。)
今度はスカートの裾をバタバタ扇ぎながらその場に蹲った。
雅「…どうかした?」
「べっ…別に!…もう、着くから…」
急に挙動不審になる俺を不思議そうに見つめる相葉さんから素早く目を逸らした。