Sparkling!
第31章 俺のアモーレ (M × A)
雅紀side
何だろ?さっきから挙動不審じゃね?
それに、耳が赤くなってるのも気になるし…。
まさか…俺を意識してるとか…(↑正解。)
部屋に入った途端、押し倒されんじゃ…
エレベーターが止まり、
『開』ボタンを押したまま松潤が早く降りろ、と言わんばかりにちら、と後ろを振り返る。
俺は松潤の脇をすり抜け、扉の外で松潤が出てくるのを待った。
メガネの位置を少し直し、俯いたまま背中を向け松潤が歩き出す。
その後に続く女装した俺。
スカートが擦れて、剃った箇所に当たるたびに立ち止まって手で掻き毟る。
う〜我慢できないんだけど…
すたすた前を歩いてゆく松潤に堪らず声をかけた。
「あ、あのさ、部屋に着いたらさ、これ、マジで脱いでいい?」
潤「ええっ!?」
松潤がくりくりのお目々(←笑)を目一杯見開いた状態で、
おまけに、ものっすごい速さで顔をこっちに向けた。
な、何?どしたの?(←自覚なし。)
潤「……。」
顔、真っ赤なんだけど…。
「あ…いや、だから…着替え貸してほし…」
松潤は、ものすごい形相でこちらに歩み寄ると、
俺の手を掴み、これまた、ものすごい勢いですたすたと歩き始めた。