Sparkling!
第32章 Baby red
潤side
JKの翔さんか…
悪くないけど(←笑)、俺らの年齢考えたら援交に見えねぇかなあ?
てか、犯罪者?
じゃ、やっぱ、俺んちに行く?
・・・・
…何か、言葉巧みに女子高生タブらかして家に連れ込むおっさんみたくないかな?
…どうするかな?
と、宛もなく正面を見据えたままハンドルを握りしめる俺の隣で、
盛大に腹の虫が鳴る。
「ごめん。ボーッとしてて?なに食べたい?」
翔「…何でもいい。」
ダッシュボードに顔をぺっとりくっつけて、ボソッと呟く翔さん。
が、いきなり、ガバッと顔をあげ、
何を言い出すのかと思いきや…。
翔「…オムライス。」
「は?オムライス?」
翔「ほら、前に番組で作ってたあのオシャレなヤツ。」
「えっ!?あれ?」
よ、よりによってあんなムズいヤツ?
翔「料理男子を豪語する松潤なら簡単だろ?」
「いやいやいや。知ってるでしょ?惨憺たる結果だったこと?」
翔「ふーん…。」
な、何だよ?
翔「じゃ、窓開けて、『キャー!助けて!拉致られる!』って、叫んでいい?」
…ワケねぇだろっ!?
仕方なく、近くのスーパーへとハンドルを切った。