Sparkling!
第32章 Baby red
翔side
お、落ち着け、櫻井翔!!
俺としたことが、
松潤に…松潤に…
…胸キュンするなんて(←笑)
あんなてきぱきと手当てされたら、
大抵の女子は落ちるんじゃないか、ってぐらい…
「……」
潤「あ、あの、翔さん?」
…カッコよかったなあ…。(←話しかけられていることに気づいていない。)
でも、男の俺がときめくなんて、
…ちょっとヘコむ。
と、ヘコむ情けない俺の背中をガン見されていることにも気づいていなかった俺は、
一人自己嫌悪のループに陥っていた。
潤「翔さん?」
「えっっ!?あっ、はい、何でしょう?」(←思わず敬語)
潤「キズ、痛むの?」
俺の側に来て、心配そうに顔を覗き込んできた。
「あ…いや…」
すると松潤の手が伸びてきて、
俺の額と自分の額に押しあてた。
「……。」
潤「うーん、別に熱はないみたいだけどなあ。」
松潤は、手を離して俺の顔をまじまじと見つめた。
潤「どうする?病院行く?」
「な、何で?」
潤「だって、顔、真っ赤だし。」