Sparkling!
第32章 Baby red
潤side
翔「いやっ!?へ、へーきだって!?」
もしかして、この部屋、ちょっと暑いのかな?
翔さん、顔紅いし。
「それならいいんだけど…」
慣れた手つきでチキンライスを仕上げ、
最難関の…
箸をこう動かして…あっ!?
やべ……。(←失敗した。)
作り直そうかな?
と、諦めかけたその時、
翔「さっすが松潤!!形になってんじゃん!?」
と、俺の背後から覗き込み声を弾ませる翔さん。
「でも、歪だし。作り直すよ。」
翔「別にいいって!?そんなことより俺、飢え死にしそうなんだけど?」
「…分かった。」
チキンライスの上にその歪なオムレツを乗せた。
「はい、しょうこ。お待たせ。」
翔「やった♪いただきます。」
気持ちいいぐらいに、
オムライスをガツガツと掻き込む翔さん。
翔「うんま…。」
「ったく…オッサンかよ!?」
笑いながら、翔さんの口の回りについたケチャップを指先で掬い取って、
その指先を口に咥えた。
「あ、ホントだ。やっぱ、俺、天才だな?」
目の前で、少し顔を赤くしている『しょうこ』を横目で見ながら自画自賛する。
翔「ばっ!?ばかじゃないの!?それケチャップじゃん!?」
「あ、そう?よく分かんなかったなあ。じゃあ、今度は…」
翔さんの顔を下から覗きながら、こう言った。
「直接舐めてみようかな?」