Sparkling!
第33章 二等辺三角形 (M × N × O)
智「ねぇ、おかしくない?」
「何がです?」
智「にの、じゃんけん負けたじゃん?」
「はい。」
智「普通、負けた人じゃない?」
「我々嵐的には逆なんですよ。勝った人がアタリなんです。リーダー決めじゃんけんであなたが勝った時みたいに。」
智「んー?そう…?」
よっぽど穿き心地が悪いのか、
スカートが足首丈にも拘わらず、スカートが靡くたびに過剰に反応してスカートを押さえる大野さん。
智「何だか、穿いてないみたい。」
「丸見えですしね?で、どんな感じなの?」
と、大野さんのスカートを捲ろうとすると、手を物凄い勢いではたかれた。
智「そういうにのは?」
物凄い眼力で睨まれたけど、
「うん。ピンクの花柄(←笑)。」
何の躊躇いもなくぺろ、と自分で捲って見せた。
智「ちゃんと下着じゃん。」
「そっちもでしょ?」
智「見えてんのに?」
「…そうすっね?」
Jが車を回してくるまでの間、
二人、駐車場の片隅でこんなやり取りをこそこそとしていた。
しばらくすると、クラクションの音が聞こえて、
眼鏡をかけたJが、車の窓から顔を覗かせていた。