Sparkling!
第33章 二等辺三角形 (M × N × O)
潤「そこにメイド二人が並んでイチャイチャしてると可愛いね?」
「はあ?」
智「してないし…」
潤「さっき、スカート捲って見せ合ってたじゃん?」
智「捲ってたのって、にのだけでしょ?」
相変わらず不機嫌なりーだーに苦笑するJ。
潤「ごめん、取り敢えず乗って?」
「うん。」
智「………。」
Jの車に乗り込んでも、相変わらずスカートをぎゅっと握りしめたままの大野さん。
その様子をバックミラー越しに見たJが口を開く。
潤「美味しいもの作ってあげるから機嫌直してよ?」
ケーキもあるからさ、って言いながらハンドルをきった。
潤「さ、どうぞ。メイドさんたち。上がって?」
「…お邪魔します。」
智「………。」
後から続いて入ってきたJがキッチンに消えていく。
潤「適当に座ってて?」
と、ほどなくして、シャンパンとシャンパングラスを持ったJがリビングにやって来て、
グラス一つ一つに赤い小さな果実のようなものを入れ、シャンパンを注ぎ込んだ。
智「わあ…」
グラスの底で、たちまちシャンパンの泡を纏ってゆく小さな赤い果実に、
りーだーの目が釘付けになる。