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Sparkling!

第34章 1 × 4



翔side


ふと、違和感を感じて、


智くんの手を思わず振り払ってしまう。



智「翔ちゃん、どうしたの?急に大きな声だして?」


「胸…」


智「胸がどうかした?」

「なくなってる…。」


智「ホントに?」


「ほら…」



と、人目があるにも関わらず、智くんの手を取って今の今まで二つの柔らかい膨らみがあったはずの場所へと導く。



智「…ホントだ。」


「て、ことは…」



慌てて男子トイレへと駆け込み、個室に籠る。





「………。」(←確認している。)



…ある。



衣服を整え、個室のドアを思い切り開けた。



智「どうだった?」



問いかける智くんの両肩をがしっ、と掴み、



智くんの目をじっと見つめた。



「あったよ。あったんだよ!?」


智「え!?」


「戻ったんだよ!!男に!!」


智「そ…そうなんだ?」


急に浮かない顔になる智くん。



智「よかった…ね?」



それだけ言うと、智くんはとぼとぼとトイレから出ていってしまった。



あれ…?智くんの今の反応…?









俺、男に戻っちゃいけなかった感じ?(←笑)


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