Sparkling!
第35章 片想いは終わらない( A × S )
和「あっ!!もー、このあいばか!!」
水だから別にいいけど?と、
にのはぶつくさ言いながらおしぼりでズボンを拭いた。
潤「大野さんもお人好しだね?」
和「ほーんと、ほっときやいいものを、相葉さんのことが心配だから話聞いてやってくれ、なんて?」
そう、にのと松潤は、
りーだーに頼まれて俺を連れ出してくれていたんだ。
潤「でも、ほっといたらほっといたらで、翔さんの貞操がヤバいから、って?」
和「…あのね、自分が翔さんの貞操奪っといて横恋慕してる相葉さんから翔さんの貞操守ってくれ、だなんて勘違いも甚だしいですよ?」
潤「なるほど、それも一理あるよな?」
と、てっきり松潤のことを翔ちゃんだと思い込み、
膝にすがりついて号泣する俺の頭を松潤は優しく撫でてくれた。
「グスン…翔ちゃあん…。」
和「そこ、Jの膝ですからね?相葉さん?」
潤「まあ、いーからいーから。」
顔をしかめるにのに対して松潤は嫌な顔もせず、俺を慰めてくれた。
しかもぐでんぐでんに酔っぱらってしまった俺を家にまで送り届けてくれるという寛大さ。
にのに爪の垢煎じて飲ませてやったら、って言いたい。
でも、にのやつ、絶対、こう言い返すんだろーなあ?
和「Jはアンタに下心があるんですよ?」って?