Sparkling!
第36章 僕にかまって!!(N × A version.)
日曜日の晴天の午後。
いつもの散歩コース。
俺は、縄張りを確認するみたいにあちこちの電柱にマーキングしていく。
和「アンタね…」
それを見ている飽きれ顔のカズくん。
そこへ…
翔「あれ?にの、珍しい。こんな時間に散歩?」
そ、その声は…!
愛しのリリアンちゃんのご主人さまの…
和「翔さんこそ、こんな時間に…」
翔「俺、このあと出掛けなきゃなんないだよね?」
だから、今日は早めに来たんだ、と、爽やかに笑った。
和「なるほど…」
な、なんてラッキー♪
パッチリしたお目め。
スッと伸びたマズル。
そして、トレードマークの白い綿毛みたいなフワフワの耳の上に結ばれた赤いリボン。
リ「こんにちは、マサキくん。」
「こっ…こんにちはっ……」(←デレデレ。)
翔「じゃ、俺、急ぐから。」
和「はい。」
お気をつけて、と、彼女と彼女のご主人さまを見送るカズくん。
あー…いつ見ても可愛いなあ…
その、キュートな後ろ姿を見送る、俺。
和「ほーら、マサキ、行くよ?」
「………。」
和「…アンタね、見惚れてるのは勝手だけど…」
「………。」
和「ヨダレ、垂れてっから…」
はっ!?俺としたことが!!
男前が台無しじゃん!?