Sparkling!
第36章 僕にかまって!!(N × A version.)
俺は、
いけすかねぇイケメン野郎の本音を知って、ほんのちょっとだけど、
同じ男として親近感を持ってしまった。
智「ジュン、帰ろ?」
ジュンのご主人の大野さんが遠くの方からヤツを呼んだ。
潤「じゃ、またな?垂れ耳。」
「うるせぇよ!?毛むくじゃらが!!」
潤「俺、そういう犬だから。」
「俺もだって!?」
と、スタスタと小走りで歩き出す。
が、いきなり振り向き、不敵に笑った。
潤「また、遊んでやるよ!?」
「バーカ、それ、俺のセリフだって?」
フサフサの尻尾をピン、と立てながら、
ソイツは帰っていった。
和「はい、マサキ、今日は特別だよ!?」
えっ?どしたの?カズくん?
和「大野さんがアンタにも、って、缶詰、持ってきてくれたから。」
ふーん?
と、初めて見る犬用缶詰の匂いを確認。
うん。旨そう♪
和「じゃ、お座り。」
コトリ、とそのご馳走が俺の目の前に置かれた。
和「じゃ、待て!」
「………。」
…カズくん、そろそろいい?
和「まだ!」
え〜!さっきよりも長くない?
と、俺は、初めてのごちそうを目の前にして地獄のようなお預けを喰らったのだった。