Sparkling!
第37章 真夜中は青い花
翔side
前室を飛び出していった松潤、
その松潤を追いかけていった智くんのことが気になって、
俺も二人のあとを追った。
トイレの前にさしかかった時、
言い争うような声が聞こえたような気がした。
足を止め、聞き耳をたててみると、
あの、普段はいつも穏やかな智くんの切羽詰まった叫び声が聞こえた。
智「やっ…やだっ!やめ…っ」
松潤、アイツ…?
急いでトイレのドアを開けると、
智くんの体を壁に押し付け、
強引にキスしようとする松潤の姿が。
二人に走り寄り、松潤の肩に手をかけた。
「おい、いい加減にしろよ!!筒抜けだろが!?」
潤「し…翔さん!?」
智「翔くん!!」
松潤の拘束をほどき、俺の背後に隠れる智くんを前室に帰らせる。
それを見届けてから松潤に向き直る。
「何やってんだよ!?らしくない。」
潤「らしくない?俺はいつだって、俺らしいつもりだけど?」
と、松潤はくぐもった笑いを洩らした。
「こんな人目につきそうな場所でサカることが、か?」
潤「悪い?」
「松潤!!」
思わず、松潤の襟を掴み、
その背を壁に押し付けた。