Sparkling!
第37章 真夜中は青い花
潤side
翔「何、開き直ってんだよ!?」
チッ…余裕かましやがって…
「いいよな、『智くん』に愛されてる『翔くん』は?」
翔「松潤、テメ…。」
「ああ…『翔くん』だけの『智くん』じゃなかったよね?にのや相葉さんの『りーだー』でもあるんだったね?」
翔「松潤、お前にとってもだろが?」
「…それだけじゃない。」
…それだけじゃない。
そう、俺の腕の中にいた時のあの人は、俺にとっての『りーだー』でも、『翔くん』にとっての『智くん』でもない。
ただの、『大野智』だった。
「あの…ほんと…に?」
背を向けたまま、無言で頷く。
黙ったままの、華奢な肩を抱きよせ、唇を重ねた。
智「じゅん、て…呼んでいい?」
「うん…」
智「さとし、って呼んでいいから…」
「さとし…」
俺の体にしがみつくように絡められる綺麗な指先。
暗黙の了解のように、
智の体を抱き上げ寝室に運んだ。
「ほんとにいいの?」
智「このタイミングでダメ、って言ったらどうするの?」
「許さない。」
智「…でしょ?」
妖艶に微笑む、あなた。
夢をみているようで、
もし、夢であっても覚めないうちに、
その体を何度も何度も貫いた。