Sparkling!
第37章 真夜中は青い花
翔side
智「えっ!?食事?」
初めて智くんを抱いてからの俺はすっかり恋人気分だった。
「このあと、一緒にどうか、と思って?」
うーん、と難しい顔をしながら首を傾げたあと、
とびきりの笑顔の智くんの口から出た言葉は…
智「今日は、無理かなあ?」
「えっ!?さっき、このあとの予定はない、って…?」
智「言ったけど、さっき、にのと約束しちゃったから。」
もちろん、食事のあとは、智くんと甘いひとときを、って、考えがなかった訳じゃない。
「そっか…」
ごめんね?と、
すっかり帰り支度も整って、あとは智くんを待つばかりのにのの元へとかけていった。
「あのとき、俺も一緒に行ってたらどうなっていたのかなあ?って、今でも思うよ。」
と、いうのも…
雅「えっ!?りーだーとヤったの?」
俺と、にのと、相葉くんとで取材の仕事に来ていた時、
にのが先日、智くんと食事に行った話が出て、
流れで、あのにのが、ぽろっと口を滑らせた。
智くんとヤった、って?
ウソ…だろ?
耳を疑った。
智くんは、俺と付き合ってるんじゃ…
当の俺はそのつもりだった。
智くんのことは前から好きだったし、
何よりも、その智くんから、誘われたんだからと、
たかをくくっていた。