Sparkling!
第38章 二宮くんと相葉さん。
雅紀side
アルコール臭ハンパない恋人を背中におぶって、タクシーを拾うべく大通りへと向かう。
「ったく、飲み過ぎだって…」
よいしょ、っと、かずを抱え直した。
「はー、捕まんない…」
諦めて、少し歩き出した時、
なにやらかずが言ったような気がして立ち止まる。
「何か言った?かず。」
でも、聞こえてくるのは、
意味不明な呻き声だけ。
和「ねっ!?そう思うでしょ?」
「えっ!?な、何?」
和「あれはぜーったい、相葉しゃんが悪い!」
ひょっとして、まだ、松潤と話してる体で語ってる?
和「せっかくいい夢見てたのに!!それを…それを…」
今度は、グズグズと鼻を啜った。
えっ!?今度は泣いてる感じ?
和「相葉しゃんなんてキライだぁ〜!!」
そっ、そんなかず。
俺をキライにならないで!!
和「まだクリア出来てないゲーム、クリア出来た夢見てたのにぃ〜!」
「・・・・。」
にのちゃん、それ、って、
俺 < ゲーム、ってこと?
がっくし、と肩を翔ちゃんみたく(笑)落とす、俺。
が、そのあと、運よく拾えたタクシーに乗って、
無事、恋人と家に帰りついたのだった。