Sparkling!
第39章 お持ち帰り。
この日はニノと一緒の雑誌の取材。
一足先に現場に来ていたニノは、控え室の椅子に座ってマジな顔してゲームをしていた。
和「もしかして、昨日飲んでた?」
「ええっ!!」
必要以上のリアクションにニノが手を止め顔を上げた。
和「なに?大きな声出して?」
「いや…何で飲んだ、って分かったのかな?って。」
和「顔、浮腫んでるし。そうでなくとも最近、顔がぽっちゃりしてきてるから。」
気を付けなさいよ?と、ニノはまた手を動かし始めた。
もっと追求されるのかと思っていたおいらは、安心感から大きく息を吐きながら椅子に音を立て腰掛けた。
和「で?誰と飲んでたの?」
「えっ?」
和「じゃあ、女なの?男なの?」
「え…と…男かな?」
和「ふーん。」
聞いてんのか聞いてないのか、ニノは相槌を打ちながら手を動かし、時折、顔をしかめたりしていた。
和「名前は?」
「な…何で?」
和「何で、って?もしもの時は話合わさないとダメでしょ?特におシモの話だったら尚更じゃない?」
「ま…まつ…じゅんとか。」
和「Jと愉快な仲間たち、ってことね?」
相変わらずゲームに夢中なニノ。
これ以上の追求がなさそうな雰囲気にホッとしたのも束の間。
和「もしかして、Jと何かあった?」
ニノからバクダンを落っことされた。