Sparkling!
第39章 お持ち帰り。
あれから松潤とはちゃんと話も出来きないまま迎えた五人一緒の仕事の日。
一人になる時間が欲しくて、おいらはマネージャーに無理を言って誰よりも早く局にやって来た。
ひとりぼっちの前室。
ちっちゃなカバンを床に置き、椅子に腰かけ膝を抱えため息をついた。
しかし、どうやって切り出そう?
ニノにあんなことを言われてから、松潤に電話することはおろか、
顔を合わせることすら正直怖かった。
もし、本当にニノの言ってた通りのことを松潤にしてたら……
相葉ちゃんは……翔くんは、
おいらのことどう思うだろうか?
パワハラか…酔った上での出来事とは言え、最低な先輩だ。
重たい気持ちを引き摺ったまま抱えた膝の中に顔を埋めた。
どのくらいの間、そうしてたのだろう。
人の気配を感じて顔をあげると、いつの間にか、いつもの場所に座って新聞を広げる翔くんがいた。
「し…翔くん?」
翔「おはよ。どうしたの?今日はやけに早いじゃん?」
目が合うと、翔くんはいつものように笑ってくれた。
けど、今はその笑顔がやけに胸に刺さって痛かった。