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翔「智くん？」


「え？」


翔「もしかして、何かあった？」



翔くんは他のメンバーと比べて、一緒にいた時間が長いから気心も知れてる。それに話しやすいし、とにかく優しい。



もしかしたら、おいらより年上なんじゃないか、って思えるぐらい色んなことを知ってるから凄く頼りになる。



そんな翔くんに、いつもだったら実は、って胸の内を打ち明けたりするんだけど、



今回ばかりは憚られた。



「…何でもない。」


翔「そう？顔色よくないけど？」



おいらの顔を心配そうに覗き込む翔くんの大きな目にちょっとドキッとする。


まただ…。



このところずっとそうだ。


気づいたら、翔くんの姿を目で追ってた、ってのもざらにある。



もしかしたら、男同士なのに翔くんをそういう目で見てたのかな？って、



自覚すればするほど、自分では気づかないうちに溜め込んでた鬱憤を酔ってたとは言え、松潤にぶつけてしまったのかな、って思った。



どっちにしろ、おいらは、



君の隣にいるべきじゃないのかも…。