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Sparkling!

第39章 お持ち帰り。



それ、って…つまり…



智「つまりは…その…そういうことがあったかも…なんだよね?」



瞬間、俺の後頭部に誰かが後ろから大きな鉄槌を振り下ろしたみたいな痛みが走った。



じゃ、何か?



智くんと松潤が裸で、一つのベッドの中にいた、ってことは…



二人は…



途端、じわり、と目の前が滲んだ。



「いや…だ…」


智「え?」



目の前にいるはずの智くんの顔がボヤけててよく見えない。



俺…泣いてる?



俺の頬を温かい何かが滑り落ちてゆく。



智「あ…あの…」


「触るな!!」


智「あ……」


「ご…ごめん…」



突然泣き出した俺を心配して肩に置かれた智くんの手を思わず払い落とした。



智「じゃ、先、行ってるね?」


「ん……。」



肩を落としたまま去って行く智くんの後ろ姿を無言で見送る。



俺、どうしちゃったんだ?



男同士の、しかも、同じ嵐のメンバーの二人がそういう関係になった。



普通、気持ち悪いとかじゃないの?



…でも…何かこう…違うんだ。



気持ち悪い…と言うよりは…悲しい、と言うか、悔しい、と言うか、



胸がぐっ、と締め付けられる感じがして…苦しくて、





息苦しくて…





そう、何故か苦しいんだ…。



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