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Sparkling!

第39章 お持ち帰り。



智side


翔くんを置いて前室に戻ってきたおいらは、泣き出してしまった翔くんにただただ驚き混乱していた。



翔くん、何で泣いちゃったんだろ?



思いっきり罵られて軽蔑されて白い目で睨まれんなら分かるけど…。



突然蚊帳の外へ放り出されてしまい、憮然とスマホを弄る相葉ちゃんのことが気にならない訳じゃなかったけど、



それ以上に、翔くんの涙の訳が気になって仕方がなかった。



和「おはよ…おや、珍しい組み合わせだこと?」



入ってくるなり挨拶もそこそこに、ニノがおいらに絡んできた。



和「しかも、今日はお目々ぱっちりじゃない?」


「るっさいよ?」



ニヤニヤ笑いながら抱き付いていたニノを引き剥がす。



和「もしかして、何か悩んでます?」


「えっ?」



素直に反応するおいらに、ニノは大きく嘆息した。



和「…ほんと、分かりやすいね?アンタ?」



またやられた、と、心の中で舌打ちする。



和「で、どこまで拗れてんですか?」


「こ、拗れた、って…」


雅「えっ?翔ちゃんとややこしいことになってんの?」


和「おや、翔さんまで参戦したんですか?」



相葉ちゃんが口を挟んできたことで、話がより複雑化した上、透明感を増した。



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