Sparkling!
第39章 お持ち帰り。
潤「本音と建前は使い分けてなんぼ、ってね?」
「何それ?」
わざとらしいまでに、然り気無さを装いながら寄り添い合う二人に嫉妬してしまう俺。
「まあでも…それもいいかな?」
潤「…マジ?」
「でも…」
いつの間にか肩に置かれたJの手を静かに払い落とす。
「俺、思ってる以上に面倒くさいよ?」
潤「知ってるよ?二十年以上の付き合いなんだし?」
「あ、そ。じゃ、分かってんなら今のうちに覚悟しときなさいよ?」
潤「怖っ。」
「酔ったどさくさで誰かを持ち帰ったりしたら…」
潤「…はいはい。」
そのうち、新聞を読み始めた翔さんに寄っ掛かったリーダーがうとうとしだした。
「J、ありがとね?」
潤「何が?」
「いいアシストだったよ?あのネタばらし。」
それに、長年引き摺ってたものを諦めるキッカケにもなったし。
潤「そりゃどーも。」
「お礼に今晩、ご飯付き合ってあげようと思うんだけど。どう?」
潤「えっ…?」
ポカンとした顔で俺を見つめるJに吹き出してしまう。
「…何て顔してんの?ご飯、食べに行く、ってだけじゃない?」
潤「あっ…ああ、そうだな?」
「お返事は?」
潤「そりゃもちろん…」
「じゃあ、アンタの奢りね?」
潤「しっかりしてんな?」
「そう?でも、成り行きによっては俺を持ち帰れる、ってオプション付きだけど?」