Sparkling!
第40章 TOP SECRET Ⅰ (O × M)
今日は五人揃っての収録の日。
俺が楽屋に入るや、それまでなに食わぬ顔で新聞を広げていた翔くんが俺の側に来て耳打ちした。
翔「ごめん、ちょっといい?」
「…う、うん。」
場所を変えよう、と言う翔くんに続いて楽屋を出た。
翔「明日…どう?」
「え?明日?」
思わず声を張り上げる俺を、唇の前に人差し指を押し合て制する翔くん。
翔「そんなに驚くことないじゃん?前々から話してたことだし?」
「いやっ…でも…」
翔「でも、何?」
不快に細められる翔くんのドングリ眼。
「ごめん、何でもない。で?俺はどうすればいい?」
当りを見回すと、翔くんは俺にしか聞こえない小さな声でこう言った。
翔「松潤、明日の夜空いてる、って言ってたから店、予約したし。智くん、適当なタイミングで帰ってよ?然り気無く、ね?」
「うん。分かっ…た。」
翔「じゃ、よろしく。」
ポンポンと満面の笑みを湛えながら俺の肩を叩いてくる翔くん。
「あっ…あの、翔くん?」
翔「何?」
「ごめん。やっぱ、いい。」
翔「何だよ?さっきから?」
「うん。だから、何でもないよ?」
翔「そう?」
じゃ、明日、と、
翔くんは晴れやかな笑顔で片手を上げ去っていった。
そんな翔くんの後ろ姿を見ながらごめんね?と何度も呟いた。
そう。俺と松潤は、
数ヵ月前から恋人関係にあった。