Sparkling!
第40章 TOP SECRET Ⅰ (O × M)
「それはそうと、J、今日は一段と遅くない?」
雅「ニノ、そこはさあ、ほら?」
と、したり顔で大野さんを目線で指し示した。
雅「察してあげないと。」
と、どさくさ紛れに俺の側に来て肩に手を置いた。
「…程々にしなさいよ?」
そして、然り気無くその手を払う、俺。
雅「ところで、さ、ニノ。今晩空いてない?」
「…空いてません。」
雅「晩飯奢る、って言っても?」
「…ええ。」
イヌじゃないんだから、そんなことで釣られる訳ないでしょ?
翔「じゃあ、ニノ、俺と行く?」
「え?」
隅っこで、新聞を広げていた翔さんが参戦してくる。
雅「翔ちゃん、さっき聞いてたでしょ?ニノ、忙しい、って…」
「奢ってくれんなら行く。」
雅「え?」
翔「いいよ?何が食べたい?」
雅「ちょっと、ニノ!」
相葉さんを押し退けるように笑顔の翔さんが近づいてきて、俺の肩を抱きながら部屋の隅に移動した。
翔「あ…のさ、ニノ。」
「何?」
俺と目が合うと、翔さんは慌てて目を逸らした。
翔「ごめん…後で話す。」
「…う…ん。」
翔さんが俺から離れた後、ものすごい形相でこちらを睨み付けている相葉さんと、心配そうにこちらを伺う大野さんと目が合った。