Sparkling!
第40章 TOP SECRET Ⅰ (O × M)
潤「ごめんごめん…と、あれ、翔さん、寝ちゃった?」
「うん。」
潤「そっか…」
松潤は切なそうな目で翔くんを見ながらグラスに口をつけた。
潤「ね…智。」
「何?」
潤「ひょっとして翔さん、何か悩んでる?」
「さ、さあ…」
『ニノ…』
まさか…ね?
潤「俺、送っていこうか?」
「いや…俺んちに連れていくよ?明日、早いんだろ?」
潤「うん。じゃあ、翔さんのことよろしく。」
「…分かった。」
もしかしたら、何か話してくれるかもしれないし。
じゃあ、と、
テーブルの上で名残惜しそうに重ねられる手を握り返した。
タクシードライバーの手を借り、なんとか翔くんをタクシーに乗せ、自宅に向かう。
翔「俺…何か変なこと言ってなかった?」
シートに体を預け目を閉じたまま、消え入りそうな声で翔くんが話しかけてきた。
「起きてたの?」
翔「少し前から。」
「『ニノ』って…」
翔くんの瞼が僅かに持ち上がる。
翔「そう…」
「…ごめん。」
翔「ダメだなあ。お酒入っちゃうと。」
じゃあ、やっぱり翔くん、ニノのこと…。