Sparkling!
第41章 TOP SECRET Ⅱ (S × N)
雅紀side
「くそっ!!」
行き場のないイラ立ちをスマホにぶつけそうになり、寸でのところで思い止まる。
この間、楽屋でニノに迫った時だって、
あと少し、って時に翔ちゃんに邪魔されちゃったし。
それに、さっきの電話だって翔ちゃんの名前を出した途端に空気変わったしさ。
「・・・。」
もう付き合ってんのかな?あの二人。
だったら、俺の出る幕なんて…。
賢くて、明るくて、メンバー想いで、ちょっとヘタレなところもあるけどイケメンな翔ちゃん。
そんな翔ちゃんに俺が太刀打ちなんて出来るハズない…
殆ど敗けが見えてる勝負に大きなため息を漏らす。
でも、好きになっちゃったものは止められないしな…。
かと言って、既に付き合っているかもしれない二人の間に割って入ろうなんてしようものなら、
ニノに完全に嫌われるだろう。
俺はニノのため、嵐のため、
自分の気持ちを封印することにした。