Sparkling!
第41章 TOP SECRET Ⅱ (S × N)
「俺は相葉さんとは何も…!」
翔「…なら、いいんだけど。」
コト、と、脇に置かれた缶の音に気を取られている隙に、
翔さんの顔がすぐ俺の目の前にあることに気づかず、俺は固まってしまった。
「っ……!!し、翔さ…!」
翔「ニノ…」
「は…はいっ!!」
翔「プッ。声、裏返ってるし?」
そ、そんなこと言ったって…。
翔「ま、いいや。」
翔さんは俺に寄り添うように体をくっ付けてきて、目の前の缶ビールに手を伸ばした。
翔「ニノはさ、俺に初めて怒られた日のこと覚えてる?」
「…うん。」
翔「俺のことどう思った?」
「どう…って…?」
翔「ムカつく先輩だと思っただろ?」
「え……と…」
翔「正直に言え、って?」
「そっ、そう言う翔さんはあの時何で俺を叱ったの?」
翔さんは無言でごくごくとビールをあおり、俺から顔を逸らすように俯く。
翔「実は、あの時よりずっと前から見てたんだ。ニノのこと。」
「え?」
翔「だから話すきっかけが欲しかったんだ。そしたら…目線の先にニノがいた。」
「翔さん…」
翔「引いただろ?」
顔を上げた翔さんの、泣きそうな目の中に映る俺。
翔「ニノが悪い訳じゃないのに怒ったりしてごめん。」