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「何で俺に言ってくんなかったの？」


智「だって…」



泣きそうな顔で、唇を尖らせ俯いた。



智「最近の翔くん、忙しそうだし、それに…」






「それはその…回数が減った…から？」


智「そ…んな…ことっ…！」


「…あるだろ？」



顔を真っ赤にさせたまま唇を噛み締め俯く智の肩を抱く。



「ごめん…」


智「何で謝るの？」



今にも泣き出しそうになってる智の体をそのまま腕の中に納めた。



「だって…智くんのためによかれと思ってしたことが、逆に不安にさせちゃったからさ？」


智「僕の…ため？」


「仕事しながらあかりの世話、とかしてくれて疲れてるかな？とか、俺らもいい年して人前でイチャイチャしてんのもどうか、とか思ったりとか…」


智「…別にいいじゃん？イチャイチャしても？」



ぽすっ、と智は俺の胸に顔を埋めた。



智「好きなんだから…さ？」



そのままぎゅっと、背中に智の両腕が回される。



「そう…だよな？」



恐々、智の体をぎゅっと抱きしめる。



すると、智は俺の胸元に顔を埋めたまま何度も深呼吸をした。



智「フフッ。翔くんの匂いがする。」



と、俺を見上げる智の顔の色っぽいこと。



「あ、あのさ。智くん。」


智「ん？」


「風呂入んの、もうちょっと後にしない？」