Sparkling!
第42章 ××期?な二人。
智「ふっ…うっ…んっ……ぅっく…」
男にしては少し高い声の智。
その歌唱力も相まって、リハーサルではついつい聞き入ってしまう。
歌だけじゃなく、実年齢より若くみせるルックスも手伝って、
手を足を止め見いってしまうスタッフのなんと多いことか。
かく言う俺もその一人だけど、
こうして、その多くの人を魅了して止まない君をこの腕に抱き愛でることの出来るこの幸運に与れて、
君の望むことを受け入れない理由はない。
智「ね……翔くん…」
「何?智くん?」
綺麗な両手のひらで俺の頬を包み込み、
甘ったるい声で、熱っぽく潤んだ目で俺を見つめながら俺の名を呼ぶ。
智「今日はもう眠いからお風呂、入ってきていい?」
「・・・・はい。」
この日はオアズケを喰らったものの、
後日、改めて智を美味しく頂いたことは言うまでもない。
で、そしてついに待望の…
「ふ…双子?」
智「…うん。」
俺を上目で見ながら、智は大きなお腹を擦った。
智「ずっと黙っててごめんね?」
泣きそうな顔で俯く智の手を握る。
「…何で早く言ってくれなかったの?」
智「だって…いきなり二人も増えたら翔くんの負担が増えるかと思って…」
「何言ってんの?願ったり叶ったりだよ?」
智「え?」
驚き顔を上げた智くんの、頬に残った涙の後を拭った。