テキストサイズ

Sparkling!

第42章 ××期?な二人。



智「ちっちゃい…」



少し涙目になりながらスマホのパネルをなぞる。



智「ごめんね?僕から生まれたばっかりに、こんなところに入れられて…」



すん、と鼻を啜る智の肩を抱く。



智「会いたいなあ…」


「じゃあ、今からコイツらに会いに行こっか?」


智「いいの?」


「いいも悪いも…俺らの子供じゃん?」



目を白黒させている智を借りてきた車イスに乗せ、チビたちの元へと連れていった。



「触ってみます?」



抱っこはまだ無理ですけど?と、ナースの一人が智を保育器の傍まで連れていく。



智「ふふっ。あったかい…」



嬉しそうに、愛おしそうに小さな体に触れる智に、



俺まで泣きそうになる。



待っててね?と、



保育器の中でモゾモゾ動く二人に言い聞かせるように、



俺らは病室へと戻った。






智「二人とも翔くん似のイケメンだったね?」


「そう?」


智「くりくりした目がそっくり。」


「じゃあ…あの鼻筋の通ったところは智くん似だな?」


智「ふふっ。将来が楽しみ、だね?」


「…だな?」



智はフーッと大きく息を吐きながら伸びをすると、俺を見てニコッ、と笑った。



智「ねぇ、翔くん、僕、頑張ったよね?」



「頑張った、なんてもんじゃないよ?あんな大変なこと乗り越えたんだ。尊敬するよ。」


智「ふーん。じゃあ、ご褒美、くれる?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ