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Sparkling!

第42章 ××期?な二人。



智side


翔「あかりは?」


「さっき寝かしつけてきたとこ。」


翔「…そっか。」



もそもそとご飯を口に運ぶ翔くんの向かいで、缶ビールで喉を潤す。



翔「智くんは、さ…」


「ん?」



徐に翔くんが箸を置き、顔も上げずに話しかけてくる。



翔「イヤじゃないの?」


「何が?」



ごくごくと一口二口飲んでから翔くんの顔を盗み見た。



翔「一日中家にいて、子供の世話して。」


「ストレスがたまってんじゃないか、ってこと?」



無言で頷く。



「何て答えてほしい?」



再び箸を持ち、今度は物凄い勢いで目の前のご馳走を口の中に掻き込んでいく。



「…たまってるよ?」



さっきまで、勢いよく動いていた箸の動きが止まる。



「楽しいわけないじゃん?一日中家の中にいて、子供たちの相手してるんだよ?」


翔「…だよね?」



パタリ、と箸を脇に置き翔くんはタメ息を吐いた。



「でも我慢する。だって…」



残りを一気に煽り、翔くんの隣に座った。



「だって翔くんは大黒柱だもん。」


翔「智くん…」



翔くんの大きな目が潤んでいって、ガバッと覆い被さるように僕を抱きしめた。



翔「…ごめん。」


「だから、たまにでいいから、僕たちにかまって?」



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