Sparkling!
第44章 怒ってるんだからね?(O × N )
潤「ニノの気がすむまで置いてやってくれ、ってさ?」
は?そんなことでアンタの許可が必要?
腹の中で思いっきり毒づく。
でも、しばらく仕事以外で智に会わずにすむし、それでよしとしよう。
潤「そう言えば、ニノ、メシ、食った?」
「まだ。」
潤「じゃ、簡単に何か作るわ。」
「うんま。」
簡単に作る、とは言ってたものの、俺の目の前には本格的で本気なカルボナーラが置かれていた。
潤「ご飯でも残ってたら雅紀に炒飯でも作らせたんだけど。」
「うん。いいよ、別に。腹に入れば同じだし?」
俺はJお手製の絶品カルボナーラを平らげた。
潤「風呂はどうする?着替えは?」
「持ってきてない。」
潤「うーん、俺らの使う、って言ってもなあ。」
「いいよ?コンビニで買ってくるし?」
「はあ…」
突然、やって来たにも関わらず、至れり尽くせりのもてなし。
常夜灯の薄明かりに照らされた見慣れない部屋の天井を見ながら、俺は大きなため息を漏らした。
信じたい、信じたいけどさ、
智が変に動揺したりするから。
中々寝付けなくて何度も寝返りを打つ。
すると、隣の部屋から声が聞こえてきて、
それがヤってる時の声だ、って気づいたのは、時折、大きなベッドのスプリングの音が混じっていたからだ。