Sparkling!
第44章 怒ってるんだからね?(O × N )
「ただいま。」
そーっと玄関のドアを開けて入ってくると、
奥から智がバタバタと走ってきた。
智「お…おかえり。」
「ちょっといい?」
俺は怪訝そうに眉根を寄せる智の脇をすり抜けリビングに向かった。
智「あの…カズ?」
のっそりとリビングに現れた智に、向かいに座るよう目で合図する。
「例の話だけど。」
智「例の話?」
「アンタが翔さんと二人っきりで飲んでた、って話。」
智「いや…だからあれは…あの時、翔くんは足元がフラフラでさ、危なっかしかったから送ってっただけだって?」
「それだけ?」
智「それだけだよ?」
「ホントに?」
智「…えーと…チューされそうには…」
「…じゃあしたの?」
智「し…してないしてない!!」
「ケツも触ってない?」
智「んなこと…!カズだけだって?」
「ばっ!!ばっかじゃないの?」
智「チューすんのだって、エッチすんのだって、全部カズとだけだって!」
「…分かった。」
智「良かった。分かってもらえて。」
「じゃあ、今からヤろ?」
智「へ?」
「エッチだよ?」
智「いや…でもまだ朝…」
「ヤりたくねぇの?」
智「ヤッ…ヤりたい!ヤりたいです!!」
何がなんだか分からないけどとにかく嬉しい、といった顔の智の手を引いて寝室へ向かった。