Sparkling!
第44章 怒ってるんだからね?(O × N )
智「挿入った…。」
滅多に汗をかかない智だけど、この時ばかりは珍しく汗だくで、
すぐ目の前にいる俺でさえ拾えないぐらいの小さな声でそう呟いた。
「智、キスして?」
汗でペッタリと額に貼り付いた前髪を指先で掻き上げながら囁くと、
智はわざと大きな音を立てキスしてくれた。
このまま、繋がっているだけでも良かったけど、しばらくはこの、満ち足りた時間を満喫していたくて、
啄むようなキスを繰り返していた。
智「あ…あのカズ?」
「なに?」
智「動いてもいい?」
「…いいよ?早く俺も気持ちよくなりたいし?」
微笑んだ智の顔が近づいてきてまた唇が重なる。
すぐ離れるのか、と思いきや、唇を抉じ開けられ舌を絡めとられた。
「ふ…ぅ…んっ…」
何時もと違う、濃厚なキスに気を取られている隙に、智の腰がゆるゆると動き始める。
俺のナカをくまなく丁寧に舐め回すみたいに。
「あ…あ…あっ…さと…」
智「気持ちいい?」
「うん…スゴく気持ち…いい。」
もっと、って強請るみたいに、両脚を智の体に絡ませる。
困ったように笑うと、智は俺の腰を抱え直した。
「んああっ!」
抽挿の速さを変えず、挿入の角度を変えただけなのに俺は白濁を吐き出してしまった。
智「やっぱイッちまったか。」
「ごめん。」
残念そうに眉尻を下げた智が俺のナカから出ていこうと腰を動かした。