Sparkling!
第45章 負けず嫌い (S × M )
和「ところで、そこの二人。」
スイーツに夢中な二人組が、ほぼ同時にニノの言葉に反応して振り返る。
和「特に相葉氏。何呑気にケーキなんか食ってんの?」
相葉くんはきょとんとした顔でニノを見たあと、智くんと顔を見合せ、小首を傾げた。
和「話はまだ終わってない、って言ってんの!」
雅「そうだっけ?」
和「そうだっけ…って、アンタね…。」
智「まあまあニノ、許してやりな、って?つい口を滑らす、ってこともあるだろ?」
和「アンタは黙ってて?そもそもアンタが口を滑らせるからこうなったんでしょうが?」
智「えっ?俺のせい?」
雅「そうだよ!!リーダーのせいじゃん?リーダーが口を滑らせるから!」
智「はあ?そんなに知られたくないことなら最初っから黙ってりゃいーじゃん?」(←おっしゃる通り。)
確かに…。
グダグダやりあっているところへスタッフが俺らを呼びに来た。
その日はどうにか無事収録をおえ、帰路に着く。
このあと雑誌の取材が入っていた潤とはあれから話せていなくて、
ニノと何を話していてあんなに赤くなっていたのか気になっていた俺は、晩飯も食う気にもなれず、ただビールをちびちびと飲んでいた。