Sparkling!
第45章 負けず嫌い (S × M )
潤「……さん、翔さんてば。」
「ん……あ、ああ潤、帰ってたのか?」
潤「帰ってたのか、じゃないでしょ?こんなとこで寝たら風邪引くよ?」
床に荷物を置き、潤はミネラルウォーターを手に俺の向かいに座った。
「お前に…どうしても聞きたいことがあって…待ってたんだ。」
潤「聞きたいこと?」
潤は、ペットボトルの蓋に手をかけ、俺の顔をじっと見つめた。
「…のさ…昼間の前室でニノと何話してた?」
潤「昼間?…あっ、ああ、あの時?」
するとまた、見る間に潤の顔が赤くなっていって、
落としてしまったペットボトルの蓋を慌てて拾い上げた。
「口説かれたとかないよな?」
潤「まっ、まさか?翔さんの目の前でニノがそんなこと…」
「でも、ニノなら出来そうだろ?」
潤「いや…分かんない…けど…俺は翔さん以外はあり得ないから…」
「え?」
潤「あっ!!い、いやっ…そ、その…」
真っ赤な顔でペットボトルをモジモジと弄ぶ。
ああっ!!くそっ!!
もう限界だ!!
「潤。」
潤「な、何?」
「…行くぞ?」
潤「行く、ってどこへ?」
真っ赤な顔で、大きな目をうるうるさせ俺を見上げる。
「いいから、来いっ!」
無神経に俺を煽る潤の腕を掴み立ち上がらせた。