Sparkling!
第46章 溺愛LOVE(S × O)
そんなある日。
智くんが俺にこんなことを聞いてきた。
智「翔くんは、何処か行きたいところとかしたいこととかないの?」
えっ?それをアナタから俺に聞く?
寝ても覚めても仕事の時以外はアナタのことしか考えていない俺に聞く?(←ある意味怖い。)
「俺はねぇ…」
智くんの体を引き寄せここに座るよう、膝をポンポンと叩く。
一瞬、躊躇う素振りはするものの、智くんはちょこんと膝の上に座った。
「アナタと一緒ならどこでもいい。」
膝上の智くんの体を抱きしめる。
「何をしてても楽しいし、何を食べても美味しいし。」
智「翔くん……。」
満面の笑みを浮かべた智くんが振り返る。
「何?智くん。」
智「ちょっとコワイ。」
「・・・。」
……そうなの?
何だかんだで、智くんがたまには行きたい、と言う遊園地へ行き、
滅多に乗ることがない(または絶対に乗りたくない)絶叫マシンをハシゴした。
俺は当然、最初の試練で脱落したけど。
和「んふふふ。翔さん?」
今度は嬉しそうにスマホを俺の目の前に翳すニノ。
和「いい顔してるじゃない?」
それは智くんと遊園地へ行ったとき、最初の絶叫マシンから命からがら降りてきた時の蒼白な俺の顔だった。