Sparkling!
第46章 溺愛LOVE(S × O)
いや…変なことしようにも、メガネが曇って何も見えませんが…。
同じようなところを洗っていると、さすがにもどかしかったのか、智くんは振り向いてここも、と、俺の手をとり洗って欲しい場所へと導いた。
前は……どうするのかな?
恐らく、智くんが言うところの「変なこと」に当たることをしようかどうしようか考えていると、あとは自分でするから、と、
バスルームから追い出された。
バツゲームじゃなかったら絶対洗ってやったのに?
メガネを外し、曇りをエプロンで拭き取る。
さて、智くんが出てくるまでに何しよう?
お腹の虫がキュルキュル鳴って、夕飯がまだだったことに今さら気づく。
俺料理苦手なんだよなあ…。
と、冷蔵庫の扉を開けその場に座り込んだ。
その状態でいること暫し、ブカブカのスエットを着た智くんが俺に並ぶように隣にちょこんと座った。
智「何?ご飯、作ってくれんの?」
「あ…うん。でも、何作ったらいいか分かんなくて…」
智「適当でいいよ?」
翔くんの好きなものでもいいし?と、智くんは笑った。