Sparkling!
第46章 溺愛LOVE(S × O)
「じゃあ…オムライスは?」
智「卵もあるし、ご飯もあるからいいんじゃない?」
「いやっ…でも俺、料理ヘタだし。」
智「手伝うよ?」
結局、溶き卵以外は智くんがやってくれて、
作っている間はバツゲームであることも忘れて楽しんだ。
「うまっ…」
智「美味しいね?」
いいなあ。
笑ってる智くんの隣で飯食う、って?
美味しそうに口をモゴモゴしている智くんを見つめていると、それに気づいた智くんがにこ、と笑い返してきた。
智「ふふっ。ついてるよ?」
「へ?」
ここ、と、言いながら伸びてきた指先が口元についたものを摘まみあげ、自分の口の中に放り込んだ。
智「うん。おいし。」
両手で頬杖をつき俺を見ながら笑う。
は〜もう、この人は何でこんなにもキュートなんだ。
「あ…あの智くん…じゃなくてご主人様。」
智「なあに?翔子ちゃん。」
「キス……してもいいですか?」
ダメだろな?きっと。
智「……いいよ?」
「……ですよね?…え?今…何て?」
智「お風呂で背中流してくれたご褒美。」
んー?と、可愛く突き出された唇に俺は、少し長めのキスをした。