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Sparkling!

第47章 束縛……サレタイ。



翔side


智「な、何それぇ?」



むうっ、と頬を膨らますと、ブランケットを頭から被る智くんの頭を撫でた。



ホントに年上に見えないんだよなあ。そういうとこ。



「それより片付けてくれてありがとう。」


智「ん…」



ちょこんと顔を覗かせ、上目使いで俺を見ながらコクりと頷く。



智「ねぇ、翔くん。お腹すいてない?」


「そう言えば…」


智「簡単なものでよかったら…」



立ち上がり、俺の目の前を行き過ぎようとするその手を掴む。



「俺、あなたがいい。」



驚いて見開いた目の中に俺が映る。



「ニュース読んでる時、テレビの向こう側にいるあなたに見られてる、と思ったら我慢できなくて…」


智「もう……仕事に集中しなよ?」



咎める言葉とは裏腹に俺を見る目は優しくて、



ちょっと悔しいけど余裕すら感じる。



「ねぇ、いいでしょ?」


智「……しょうがないな。」



困ったみたいに笑いながら降りてくる唇を受け止める。






そこからもう止まらなくて、



智「ぁ……しょ…く……」



夜が明けるまで、俺はこの人の巻き散らす甘い香りを余すことなく貪った。



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