Sparkling!
第49章 スイーツ部の活動報告(A×N)
仕事が終わって家に戻ると、翔くんがソファーの上で膝を抱えて座っていた。
いつもは俺の方が早く帰ってくるから、いつもその場所は俺の特等席。
でも、今日は少し寄り道してたから翔くんの席になっていた。
翔「ビックリした…」
足音を忍ばせ後ろから抱きしめる。
「お待たせ。翔くんの好きなお刺身、買ってきたから飲も?」
翔「うん。」
「その前に…」
翔「んっ…」
翔くんの唇をいただく。
軽く唇が触れ合うだけのキスだったから、唇が離れた途端、翔くんは不満そうな顔をした。
もー、そんな顔されるとやめたくなくなるじゃん?
甘い雰囲気になりかけたが、腹の虫に横やりを入れられる。
翔「用意してくるね?」
ま、いっか。夜は長いんだし。
翔くんとビール片手に刺身を摘まみながら仕事のことをしばらく語り合う。
で、いい感じにアルコールが回ってきたら…
「……寝よっか?」
俺の方から誘う。
翔くんは缶ビールをちびちび飲みながら上目遣いでコクリ、と頷いた。
ホントはここで押し倒したいところだけど、
テーブルの上を片付けてからでないと翔くんに怒られちゃうからね?