Sparkling!
第49章 スイーツ部の活動報告(A×N)
タオルで髪を拭く俺の隣に相葉さんが座る。
しかも、不気味なぐらいに静かだ。
何?と、思ってチラ、と隣を見ると上着のポケットをごそごそ漁ってる。
……何してんの?
その様子を冷ややかな目で見ていた俺の目の前に、何かを握りしめているような相葉さんの手が伸びてきてこう言った。
「手、出して?」と。
今度は何始めんだよ?と、めんどくさそうに手を伸ばすと今度はすごく小さな声で付け足してきやがった。
雅「……右じゃなくて左手出して?」
だったら俺の左隣に座れよ?と内心舌打ちするが、
出した左手を強引に掴まれてしまう。
「何して…」
雅「……ちょっと緩いけど、ま、いっか。」
何しやがったんだ、とばかりに眉をしかめながら左手を見やると、
ちょっと俺の指には不釣り合いなぐらい幅広なシルバーの輪っかが填められてた。
しかも、ちょっと大きめサイズですぐ抜けてきそう。
雅「1週間待ってくれたらジャストサイズの指輪が取り寄せ出来る、って言ってたんだけど、すぐにでも欲しかったから。」
「……。」
大野さんの隣で、幸せそうに笑う翔さんの顔が過る。
「じゃあ……1週間後にもらう。」
雅「へ?」
相葉さんに指輪を付き返した。
「ちゃんとしたものをちゃんとした形で下さい、って言ってんの!」