Sparkling!
第50章 やっぱ、好きなのかもね?
翔「こんな時に誰?」
とかプリプリしながら電話に出た途端、さっきの鬼の形相がデレ顔になる。
翔「今?和んとこ」
……大野さんか。
しばらくラブラブモードを振り撒きながら話した後、
いつでも相談に乗るから、と言い残して帰っていった。
愛の力、って絶大だな、なんて、独りごちりながら八ツ橋を二、三個食った後に潤が帰ってきた。
潤「おっ、八ツ橋じゃん?」
「翔ちゃんから。京都行ってきたんだって?」
潤に箱ごと八ツ橋を渡すと立ち上がった。
潤「あ、そうだ。俺……」
「……外で食べてきたんでしょ?」
いつものことだから夕飯は作ってない。
逆に、連絡があった日は作ることにしてる。
逆に本人が休みの日は、潤の方が料理上手だから作ってもらってるけど。
でも本音は……
翔ちゃんのいう通りだ。
別々に飯食ってんなら……
「あのさ…」
潤「ん?」
「もうやめない?一緒に住むの?」
八ツ橋を摘まんだ手が止まった。
で、何で?って、目で俺を見た。
こっちが何で?なんだけど。