Sparkling!
第50章 やっぱ、好きなのかもね?
雅「お待たせ。これからどこ飲みに行く?」
LINEした相手は雅紀。
ずっと暇だったのか、たまたまだったのかは知らないけど、コイツの『すぐ行くから。』は、本当にすぐだった。
コイツが俺のことを好きだ、って知った時はすでに潤と俺は付き合っていて、しかも、一緒に住むための部屋を決めてきたばかりだった。
雅「しかし潤のやつ、俺と出かけること、よく許してくれたね?」
よく喋るな?とうんざりしているところへ潤の名前を出されて若干イラつく。
「行き先、お任せします。」
ニッコリと笑いかけると雅紀は顔を赤くして逸らした。
おやおや、可愛らしいことで。
照れ隠しなのか、車の中で雅紀は仕事でこんなことがあった、とか、近所に住み着いた野良猫が子猫を生んだとか、
どうでもいい話ばっかしてきた。
雅「ここでいい?」
連れてこられたのは、ホテルの最上階にあるバーラウンジ。
その窓から見下ろす景色は綺麗なんてもんじゃない。
高いところから見下ろす、というところに俺はとてつもない優越感を感じた。
「うん……いいね?」
雅「でしょ?」
「ここに何人ぐらい女の子誘ってフラれてきたの?」